人に会うだけで、気を遣ってしまう理由

人に会うだけで、
私はこんなにも気を遣ってしまう。

私が自分を
「ワキガだ」と自覚したのは、
中学生の頃だった。

自分が動くたびに、
臭いが出ているかもしれない。

緊張する場面になると、
どっと汗が出て、
「あっ……臭いが出た」と思ってしまう。

気になって、気になって、
その場から逃げ出したくなる。

でも、
授業中だと逃げることもできない。

「早く授業、終わらないかな……」

そんなことばかり考えて、
勉強どころじゃなかった。

振り返ると、
そういう記憶が次々に浮かんでくる。

その頃は、
鼻の調子も悪く、
蓄膿症にも悩んでいた。

毎日毎日、
本当に
つらくて、苦しい時間を
過ごしていたと思う。

社会人になってからも、
気持ちがスッキリするような出来事は、
正直、ほとんどなかった。

過去を振り返ると、
そんなことを
思い出す。

人に、
臭いで嫌われたくないという思いがあって、
私はいつも
人の顔色ばかり気にしていた。

だから、
人が何を思っているのかを
無意識に読むようになってしまった。

読めなくていいことまで、
読めてしまう。

この経験から、
きっと私は
HSPになったんだと思う。

でも、
その当時は
「HSP」という言葉を
知らなかった。

ずいぶん経ってから、
そういう特性があるんだと
知った。